RR040a ◆靴の種類:内羽根式ストレートチップ
◆使用素材:牛革
◆サイズ:約73mm
◆対象:ドルフィードリーム®(ボークス)
◆その他:つま先アンティーク仕上げ/親子穴(セミブローグ)/靴紐先端飾り/特注靴
RR040d 靴のスタイルはメンズに多い内羽根式のストレートチップ。そのまま作るとただの華奢なメンズ靴が出来上がるので、そうならないよう要所に女の子らしい味付けを施す。
例えば、甲部の履き口は浅めに。
靴底の土踏まずは他よりも薄くしてメリハリを。
ヒールは踵のラインに自然と繋がるような形状に。
クラシックデザインのレディース靴になりました。

RR040f薄くした土踏まずの靴底も、中心部までは薄くせず、前後へ連なる峰を作る。ただ平べったく革を貼っただけでは色気も何もないので、さりげな~く意匠を凝らす。
見た目のためだけではなく、背骨が一本通っているのと同じになるので、底材の強度も増すのです。つまり靴の姿勢が良くなる。

RR040h 今回一番の課題だったつま先の着色。
人間の靴なら靴墨を使うのが一般的で、塗り重ねながら好みのグラデーションを作ります。次第に色は落ちるけど、その都度補色しながら履けばOK!というのが基本です。
しかし、ドール用は色落ち厳禁が基本。たまには靴墨を塗ってくださいねと、ご依頼主さまへお願いすることも出来ません。
なので、靴墨を塗った時と同じ効果があり、なおかつ色が落ちない方法を、どうにか考え出さなければなりませんでした。

sisaku 考えるというよりも、思いついた順番から試すという、急がば回れ大作戦。手を変え品を変え、片っ端から実験しました。
失敗は成功の元。詳細は割愛しますが、そうこうしている内に段々と、狙い通りの雰囲気に近づいて行くんですね。
結果はご覧のとおり。上手く出来た時には思わずニヤリとしましたよ、はい(^ー^)。

この靴の画像をもっと見る。≫
Tumblr


▼制作後記▼
ご依頼主さまの難しいリクエストのお陰で、またひとつ出来る事が増えました。\(*^▽^*)/
恐らく自分ひとりでは、こんなことをやろうとは思わなかったかもしれません。制作の枠を広げてもらい、とても感謝しています。もっと、もっとこれからも、新しいことに挑戦し続けないといけませんね。
制作の機会をくださって、ありがとうございました!

▼お客様レポ▼
ご依頼主さまの第一声が届きました!ご紹介しておきます。

さてさて、次へ進みます。
お待たせしている皆さまゴメンナサイm(_ _)m

▼お客様レポ(2015/05/18追記)▼
たくさんのドール写真と共に、ブログにまとめてくださいました。
『Schuh(靴)』
どうぞお立ち寄りくださいませ。
post by れん@人形靴職人(@rensroom
◆ ブログの更新をお知らせしております。
Twitter (@Dolls_shoes_now)
「スポンサード リンク」