人形靴を作っている人のブログ。

スーパードルフィー®、ドルフィードリーム® などの市販 ドール をはじめ、オリジナル球体関節人形、創作人形 など様々な人形向けに、 人形靴 を受注制作しております。

人形靴 制作記|作り方・基本テク

靴の形を覚える前に、クリンピングで柔軟体操。

crpg 平面の革を、靴木型に密着させ、立体成形して作るのが靴。
その立体化を助けるために、あらかじめクセ付けしておく作業をクリンピングという。

平の革をギュイ~ンと引っ張り木型に密着させる。
たったそれだけの作業だけど結構難儀。
撫でたり揉んだり、いい子、いい子しながら革を油断させ、その隙にギュっと木型に押し付ける。
気持ちの上ではそんな感じの作業です。(笑)

ちなみにこの作業を、クリッピングという人もいる。(clipping)
木型にクリップで固定するという意味なのか?
しかし、クリンピングを聞き間違えて、なまじ意味が通じるので、そのまま広まった誤用なんじゃないかなぁ?と、筆者は思うのですが。。。
余談ですが。

意外と気になる鳩の目線。

ハトメ取り付け比較 目と付くものは大概注目が集まるもので、ハトメとてそれは同じこと。
ハトメのサイズや取り付け間隔の如何は、靴の性格や印象を決定付ける、一つの要素にもなりうる。
サンプルピースで実験をして、それぞれに見合うベストな選択を。
hatome 何気に神経を使うハトメの取り付け。
鳩の目のように見えるからハトメ。
そのまんま(笑)

芯の通ったしっかり者は、ハイヒールでも姿勢よし!

82b2f8b9.jpg 普段は目にすることなど殆ど無いけど、靴底の内部にはシャンクバネ(または単にシャンク)と呼ばれるパーツが仕込まれています。
シャンクバネは「踏まず芯」とも呼ばれ、ちょうど土踏まずから踵にかかる部位の補強を担っています。
靴に体重がかかっても、靴底が歪んだり折れ曲がったりしないのは、シャンクバネが強靱に体重を支えているからなんですね。
まさに縁下の力持ち。そんなパーツがシャンクバネです。
以上、人間用の靴のお話でした。 more icon この投稿の続きを読む

夏靴ローファーをSD幼サイズで作ってみたものの。。。

9bcfad4d.jpg しばらく前から夏に向けて取り組んでいた、スリッポンの試作靴がようやく完成しました。
スリッポン(slip-on)とは足を滑り込ませるように履く靴の総称で、代表的なのがローファーです。
また、マリンルックには欠かせない、デッキシューズも同時進行で試作。こちらも完成しました。
手始めに、どちらもSD幼サイズでの制作です。

細部にわたり仕様が決まったところで、いよいよ本番制作へ。
夏らしくカラフルな色合いを揃え、今回はネット販売に向けて制作開始!

と思ったのも束の間 Σ( ̄ロ ̄lll) ガーン!
ひと通りの準備を整え、さぁ作ろうというその時に!

すべてが振り出しに戻る衝撃的事実を知ることになりました( iдi )
その事実とは、 more icon この投稿の続きを読む

ドール靴 の靴紐穴(ハトメ穴)は、見えないところで丈夫に補強。

c8593784.jpg 靴が小さいだけにパーツも小さく、そのままでは強度的に心許ない部分も出てくるのがドール靴。

だからといって、どこもかしこも頑丈に作れば良いかといえばそうでもなく、その心許なさがミニチュア感や繊細さを醸し出していることも無きにしもあらずです。

相反するようだけど、両立させるには要所毎に的確な対応をすることが大事。
補強すべきは補強すべし。それ以外はらしさを優先。
その辺のさじ加減がドール靴の制作には不可欠なんだと思っています。 more icon この投稿の続きを読む

革を折り込む。― 刻み、菊寄せ、ヘリ返し。

d0ae1ba7.jpg 裁断漉き→貼り と進んだので、今回は折り込みです。レザークラフト的にはヘリ返しといいますが、靴作りでは折り込みと呼びます。何故でしょうねぇ?
それはさておき、折り込みの前にゴム糊で仮止めしてあったパーツにミシンを掛けました。端から1ミリ位の所を落っこちないように息を止めて。(笑)
一旦ミシンをかけると針穴が開いてしまうので、革の縫製は縫い直しが出来ません。なので失敗しないよう慎重に、ゆっくりと、崖っぷちを歩くように…。 more icon この投稿の続きを読む
「制作テクニック」人気の投稿
ハトメ金具 『ドール靴 に ハトメ を付けよう。― 菊割り棒の使い方。上手にハトメを付けるには?』
たまには制作のコツ的投稿を。ミニハトメの取り付け方についてのご質問をいただきました。何度やっても綺麗に付けられない。どうしたら良いかと?ハトメとは・・・続きを読む


■ ハトメやカシメ、小さな金具をお店で選ぶなら
金具屋さん.com数量多くて割安かつ高品位。
IVORY金具以外のミニチュア用パーツも豊富。
人形靴自作参考図書
『レザークラフト技法事典』
はじめての方は先ずココから!我流にせよ、見よう見真似で作るにせよ、最低限の技法を知らなければ後々遠回り。独学とはひとりで学ぶこと。そのための教科書が本書です。無駄な時間を使わぬように、先に基本を学びましょう。
『レザークラフト技法事典(完全版)』
上記本の続編で、全シリーズをまとめた完全版。ミニチュア靴のみならず、総合的にレザークラフト技法を学びたい人にはコチラをどうぞ!
『革で作るミニチュアサイズの可愛い小物』
全作品型紙付!ミニチュア靴のみならず、バッグやカメラ、豆本まで、小さく可愛い革細工作品制作の指南書。技術的解説もひと通りあり、ミシンを使わず手縫いで作るあたりも、特に初心者にとっては優しい一冊。これはおススメです!
『革で作るミニチュア小物』
革を使ったミニチュア制作のノウハウ本。ブーツやスニーカーの事例は、そのままドールシューズに応用可能。初心者にもやさしい図解つきで、入門用には最適か!
『包み紙でつくる靴』
包装紙を利用した靴作りの本。身近な材料で靴作りを楽しめるところが良い。材料を布や革に置き換えれば、人形靴だって制作可能。紙のままでも透明樹脂などを塗って…。などなど、アイディア次第で色々試すのも楽しそう。
…本書の紹介記事を見る。
『HANDMADE SHOES FOR MEN』
人形靴を作るにあたっては、本書レベルの知識は必要ないが、靴の構造などを詳しく知りたい人にとっては、リーズナブルで良書。
(ハードカバー・全215頁・洋書)
≫その他参考本&ミニチュア靴用金具
お客様レポート & 着用画像
  • マドレーヌちゃんの通学靴? 清楚な学生さん風にと、ワンストラップシューズのご依頼をいただきました。
  • 人形作家様からのご依頼で、グラディエーターサンダルを作りました。ドール靴のオーダーメイドは、サンダルでも靴木型からお作りしています。
  • もしもマドレーヌちゃんが、『大草原の小さな家』に出演することが決まったら、どんな靴で登場するかを、目を閉じて想像しました。
  • 35ミリ。
  • どこへでも、どこまでも、いつも元気に歩きまわって欲しいのです。マドレーヌちゃんへチャッカブーツをお届けしました。
  • 「いずれの靴でも簡単にすっと立つのでストレスフリーになりました。」 ― マドレーヌちゃんの靴着用画像をいただきました!
  • 飴色に育つのもまた待ち遠しい、ヌメ革使いの レースアップ ブーツ。― マドレーヌちゃん の 靴 を作りました。(1/3)
  • 飴色に育つのもまた待ち遠しい、ヌメ革使いの レースアップ ブーツ。― マドレーヌちゃん の 靴 を作りました。(1/3)
  • エナメルレザーのトンガリ頭のウィングチップのドール靴。ドルフィードリーム® が履いた姿が超カワイイから早く見に来て!― DD 用 オーダー靴の着用写真をいただきました。
  • 「ジョッパーブーツをカッコ良く、ウチのDDに履かせたい!」 そんなご依頼にお応えしました。― ドルフィードリーム® 向け ドール靴 オーダーメイド。
  • SD13 少年 少女が外し技でペアルック。13少年用をアレンジして、13少女用のハーフブーツを作ってみました。
  • 何処まで行けるかミニチュア化。勢い余って皿まで舐めた SD13少年用 ハーフブーツ。
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