編み込みベルトのジョッパーブーツ ◆靴の種類:ジョッパーブーツ
◆使用素材:牛革
◆サイズ:約32mm
◆対象:マドレーヌ 8インチ(エデン社)
◆その他:編み込みベルト

編み込みベルトで優しい足元 この靴一番の特徴は、なんと言っても編み込みベルト。
本来はハードな印象を持つジョッパーブーツも、 ほのぼのルックの編み込みベルトにより、ほんのり優しくイメージチェンジ。
素朴で明るいマドレーヌちゃんにも良く似合う、元気なカジュアルブーツへ変身しました。

履かせ易さと見た目の両立。安定の接地感。 そのルックスのみならず、機能性にも着目。
編み込みベルトを使う二つ目の理由は、伸縮性があること。
履き口が適度に伸びるため、いちいちベルトを外さなくとも、僅かな力で足を押し込むだけの楽チン着用が可能。
着用のしやすさを求め、靴を無駄に大きく作る必要もなく、着用時の安定感も抜群。
また、先回のレースアップブーツ同様に、履き口後端を低めに抑え、足入れのしやすさをデザイン面でも考慮。
更に、ヒールを少々高くすることで、靴全体を前方に起き上がらせ、見た目のバランスも整える。

親指サイズのジョッパーブーツ。 親指サイズのジョッパーブーツ。
見れば見るほど超カワイイ(^ー^)
↑親ばか
何となくチョコレートを連想してしまいました。(笑)

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▼制作後記▼
編み込みベルト採用理由を、ついでなので、もう一つ。
今回使ったベルトの金具、美錠の内径は3ミリです。
なので当然3ミリ幅が、ベルトの最終仕上り寸法。(材厚は取り敢えず無視)

それを踏まえ、編み込み無しで作るとすると、ベルトの幅は当然3ミリ。
一方、編み込みで作った今回は、2ミリ幅を3本使い、三つ編みにして作っている。
編み上がり幅を実測すると、4ミリ強はあるけれど、前述のとおり伸縮性があるので、縦に伸びる物は横に縮むという物性を利用すれば、内径3ミリ幅の美錠にも、難なく通すことが可能となる。

編み込み無しなら、3ミリ幅一本。
編み込みありなら、2ミリ幅3本。これは平らに直すと6ミリ幅。
つまり、編み込み無しの時の倍の太さ。
したがって、単純に引っ張り強度も倍になるわけではないけれど、それでも3ミリ幅一本よりは、格段に強度は上がる。
革といえど、3ミリ幅なんて、ちょっと引っ張れば直ぐに切れてしまうので、倍の6ミリ(相当)幅というのは、この場合かなり魅力的。

そんなことも含みながら、今回は編み込みベルトを採用しました。
案外考えて作ってるでしょ?(笑)
つづく。

3/3足目:
『マドレーヌちゃん の 靴 を作りました。(3/3)最終回は笑顔でフィニッシュ!自己最小記録更新のペニーローファー。』

【参考】
↓使用した金具はコチラ。爪はダミーにも見えますが、ちゃんと作れば実用可。
メッキバックル・ベビー(金ブロンズ)
amazonで買いました!

post by れん@人形靴職人(@rensroom
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