◆靴の種類:レースアップブーツ(ハーフ丈55㎜)
◆使用素材:(表)牛革(裏)山羊革(靴底)牛革
◆サイズ:約65mm
◆対象:オリジナル球体関節人形
RR032d.jpg オーソドックスなスタイルのレースアップブーツ。
素材感を優先するため装飾は控え目に。
あえてシンプル。

RR032f ご希望の踵革(半円形のパーツ)を配した後ろ姿。
ブーツなのでその位置を少し高めに設定。
芯材も入っているので形崩れとは無縁!

RR032g.jpg 爪先の形状は、ご希望にあったラウンドトゥ。
子供靴でもなく、ましてやメンズ靴でもない。女の子の履く靴のトゥスタイルを目指しました。
丸味というよりも甘味。そんな雰囲気が出るように、靴木型を削ってみたのですが如何でしょう?
色が黒くてハードな分、形状で柔らかさを出す。
色濃いエスプレッソにミルクを加えた、ほんのり甘いカフェラテみたいな感じ、ですかねぇ?(今、飲みたいだけ

▼制作後記▼
昨年ご依頼を頂いたお客様より、二度目のご注文を頂きました。
今回も靴木型の制作から始まる完全オリジナルシューズです。
要所の寸法を確認し、ヒールの高さ、爪先の形状、ハトメ金具の有無などの、細部に渡りご希望を取り入れての仕上がり。
二重まぶたがくっきりで、ほっぺの初々しい女の子ドールの為のハーフブーツです。

その雰囲気に合うように、素材はカーフ(仔牛革)を選びました。
キメ細やかで繊細で、やはり初々しい素材感は、きっとお人形を足元から引き立ててくれるはず。
そんなふうに思って作りましたけど、当のお人形様には気に入ってもらえるでしょうかねぇ?


tumblr他にもTumblrに画像があります。


▼追記▼
ご感想をいただきました!
「とてもかわいくてステキです。
リコリス(人形の名前)もなんだか誇らしげで嬉しそうです。」


とても有り難いお言葉です!
僕にとって人形の靴を作るということは、一方では単なる作業だし現象でしかありません。

たしかに、物として一定以上の品質で作り上げ、お届けすることも大事なことです。
しかし、本質的に僕が作りたいのは、現象としての只の靴ではなく、それを履いた人形の嬉しそうにする表情なのです。

たとえば、誰かへのプレゼントを手作りしたことのある人ならば分かると思います。
どんなふうにしたら喜んでもらえるだろうか?そんなことで頭がいっぱいになりますよね?
僕が人形の靴を作る時は、ちょうどその時の気持ちに似ています。
どうしらそんな表情を引き出せるのか?そのことばかりを考えながら、頭を使い、技を駆使するのです。

靴作りを介して人形に喜んでもらう。そんな表情を引き出す。
それが僕にとって本質的な靴作り。
そういう意味では今回、まさにドンピシャなご感想をいただくことが出来ました!

「とてもかわいくてステキです。
リコリス(人形の名前)もなんだか誇らしげで嬉しそうです。」
(二回目)

そう感じていただけると、細々と小さな苦労は沢山あるけど、まぁそんなものは吹っ飛びますね。作ってよかった。作ってよかった。また次も頑張れます!
ありがとうございました!
post by れん@人形靴職人(@rensroom
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